Leica M3, Summicron 5cm/f2, ILFORD DELTA 400 |
ライカが壊れました。
今年になって二度目で、二度ともシャッターが壊れました。
旅先でさあ撮ろうというという時に分かった故障で、為す術もありません。
修理といえばいつもの修理店。そこには純正部品のストックがあります。
ライカのシャッター幕は、幕とリボン、それと金具で構成されています。この金具はもう新品が無いので、たいていは付いているものを再利用する形でシャッター幕の交換となりますが、ここでは全て取り替えてしまいます。どことは言いませんが、一番信頼している修理店です。
しかし今回は、あえて冒険して他の修理店を試してみることにしました。
ダンボールに詰めて発送すること約3週間、同じダンボールには丁寧にビニールで包まれたライカがありました。
ビニールから取り出すと、独特なグリスの匂いが強く漂います。
以前使っていたバルナックライカの匂いと同じで、懐かしい感じがしました。
巻き上げレバーを親指で押すと、少し固いという印象を受けました。それはほんの些細な違いですが、ライカは生きているという良い証拠だと思います。
シャッター音は少し金属感のするものとなり、「柔らかい」と形容されるようなものとは程遠いものです。多くのライカがこのような状態で流通しているとしたら、ライカの良さというのはかなり減退しているのではないかとも思えます。
良い修理人がいなくてはライカも良いカメラにならないのです。
定期的にオーバーホールへ出すことも、大切ですね。