Leica M3, Summicron 5cm f2, ILFORD DELTA 400 |
先日、人からデジイチを借りてイベントの撮影をしました。
レンズには40mmのパンケーキ。久々に、しっかりとグリップを握りしめた気がします。
狭い場所でたくさんの人がいたので、ファインダーを覗きながら、ほんのあともう少し広い画角が欲しいなと思いました。ちょうど、レンズから見れば35mm弱くらいでしょうか。
けれども、借りたデジイチはAPS-Cサイズ機で、40mmのレンズでも35mm換算画角は60mmくらいになります。
私がその時、本当に欲しかった画角は50mmだったようです。
こんな時でさえ、普段使い慣れた画角に落ち着くのは面白く思いました。
飛び込んできた景色をすぐに捉えたいと思う時、一つの画角に決めているとそれは強みになったりもします。
パースペクティブによって、自分の体を移動させれば画面に変化が出ます。
何より被写体との物理的な距離は、心理的な距離にも繋がってきます。
自分がどこにいるべきか。
一つの画角に絞ることは、問題をシンプルにする解でもあるのです。